【展覧会「Players」中止のご報告】
この度、2021年1月7日から1月24日までの実施を予定しておりました、展覧会「Players」の開催を新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止とさせていただくことになりました。
本展覧会の実施に当たり、東京−名古屋間の移動が必須となるため、実行委員会と財団の協議の上、中止という決定を取らせていただくことになりました。
本展覧会実施に向けて、ご協力いただきました方々、誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。また、今回出展を予定しておりました、岩崎広大、遠藤祐輔、大門光、山本浩貴は今後も精力的に活動を続けていきますので、引き続き宜しくお願い致します。
Curator Note:

 近年、私たちに関する物事が凄まじい勢いでデータとして解明されてきている。そこでは、0/1のパターンとして括るだけでは収まらない情動にも似た質を伴うビックデータの生成が行われている。監視や制御といった側面を無視することは出来ないが、データ化という視点を用いることで取り組むことが出来る創作もある。 例えばナスカの地上絵は、原画を何かしらの方法でデータ化させ拡大するという画像生成のプロセスをとることで描かれている。データ化する世界は、創作の情動さえもパターニングするだろうか。しかしこのような問を挟む隙間も無く、この世界に生きている私たちは自ずと「Player」という立場に位置づけられてしまうのだ。では、「Player」だからこそ出来る創作があるはずである。上記を踏まえて本展覧会ではアートの作り手を「Artist」ではなく「Player」として捉え直すことから始めたい。 このようなキュレーションは、作り手が「Player」としてデータと遊び・戯れることで生まれてくる新たな関係性を提示出来るはずである。彼らの痕跡を辿ることで示される展示は、ジャンルという区分では集まることのない多様性に満ちている。このような展示は、監視や制御といった側面では捉えなられない現在の社会と私たちとの新たな関係性の現前化そのものであり、これからの社会と私たちとの新たな地図帳(アトラス)である。
出展作家プロフィール:

岩崎広大 
1994年東京生まれ。2019年東京藝術大学 美術研究科油画専攻博士前期課程在学中。 主な展示に、「applied images」(2017、キャノン品川オープンギャラリー2、東京)、「KUMA EXHIBITON2018」(2018、スパイラル、東京)、「case10:-scape」(2018年、GINZA SIX・CIBONE case、東京)、「孤独の地図」(2018、四ツ谷未確認スタジオ、東京、四ツ谷)「五美虫展Vol.4」(2018、TAKAO599MUSEUM 東京、高尾、「Medias」(2019、市民ギャラリーあざみ野、神奈川)、「imshow」( 2020、Alt_Medium、東京)など。 
遠藤祐輔
1985年宮城県仙台市生まれ。2007年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。 主な展示、受賞歴に、「floating view “郊外からうまれるアート”」(2011年、トーキョーワンダーサイト、 東京)、「floating view 2 トポフィリア・アップデート」(2011年、新宿眼科画廊、東京)、「第14回写真1_WALL」審査員奨励賞 高橋朗選(2016年)、「第15回写真 1_WALL」展(2016年、ガーディアン・ガーデン、東京)、「あなたと海のあいま、通り過ぎてゆくすべて」(2017年、塩竈市杉村惇美術館、宮城)、「目に置いていかれないように」(2018年、ニコンサロン、銀座・大阪)、「写真新世紀2019」優秀賞(2019年)、「写真新世紀展2019」展(2019年、TOPMUSEUM、東京)、「Medias」( 2019年、市民ギャラリーあざみ野、神奈川)、「imshow」( 2020年、kanzan gallery、東京)など。 
大門光
1987年東京都生まれ。2012年東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。 主な展示、受賞歴に、第7回グラフィック「1_WALL」グランプリ(2012年)、大門光展「ゲンガ」(2013年、ガーディアン・ガーデン)、CCC展覧会企画公募「New CreatorsComprtition 2016」入賞(2015年)、「シブカル祭。2015」(2015、パルコミュージアム)、「嬉野に越してきた大門と中村と生まれも育ちもここの宮崎がやる展示」(2019、旅館大村屋湯上り文庫)、「Medias」(2019年、市民ギャラリーあざみ野、神奈川)など。 
山本浩貴
2018年PhD in Fine Art(博士、芸術学), Research Centre for Transnational Art, Identity and Nation (トランスナショナル・アート研究所、TrAIN), University of the Arts London(ロンドン芸術大学)- Chelsea College of Arts(チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ), London, United Kingdom。 主な展示に、「表象の他者あるいは他者の表象」(2015年、京都芸術センター、京都)、 「Zones of Discomfort」(2016年、Seoul Museum of Art Nanji Gallery、Seoul)、「Scenery and Disconnection」(2018年、TOKAS、東京)、「Medias」( 2019、市民ギャラリーあざみ野、神奈川)など。


【出展作家】
岩崎広大
遠藤祐輔
大門光
山本浩貴
【キュレーション】
岡田翔
【インストール】
岡田翔
岩崎広大
【寄稿】
尾鼻崇
松井正
松永伸司
【トークイベント】
2021.1.9 15:00 -(sat)
尾鼻崇(日本デジタルゲーム学会事務局長)×松井正(長野県信濃美術館) × 岡田翔(本展キュレーター)
参加無料 当日先着 20名
※新型コロナウイルス感染症の影響により変更が生じる可能性がございます。
 イベントへお越しの際は詳細をWebにてご確認下さい。
【展示協力】
キヤノン株式会社
Alt_Medium
 稲垣貴俊
【会場】
市民ギャラリー矢田第1展示室 
〒461-0047 名古屋市東区大幸南一丁目1番10号 カルポート東 4F(入場無料)
【主催】
 ファン・デ・ナゴヤ美術展2021「Players」実行委員会 
公益財団法人名古屋市文化振興事業団
Interview
   
   
   
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